本日は女性の心身のバイオリズムにも関わりの深い女性ホルモンのお話です。お客様の中でも多いお悩みの一つPMS(月経前症候群)。PMSとは生理が始まる3日~10日ほど前から起こり心身に表れる不快な症状。生理が始まるとなくなるもしくは緩和する期間限定の症状を言い女性の7割以上の方が経験しているそうです。
PMSの症状は無性にイライラしたり逆に自信喪失で気分が落ち込んだり、そして頭痛や腹痛、胸の張り浮腫みなど心身の状態に様々な影響を与えるもの。そんな不安定な自分に嫌気がさすのも勿論ですが、旦那さんやお子様、自分の家族や大切な人を巻き込んでしまうこともあり自己嫌悪にも繋がりますよね…。
本日はPMSをケアするにもまずは私達女性がホルモンバランスに翻弄される理由を知る事と乱れのタイミングを知る事で自分を責めずに事前に対処できる事があるのでホルモンバランスの働きについて改めて知って頂きたいと思います。
PMSに関連する女性ホルモンには皆様もご存じの¨エストロゲン¨と¨プロゲステロン¨のこの2つありますが、このホルモンは卵巣から分泌されており、妊娠の希望の有無に関わらず女性の身体に妊娠を成立させるために働いています。
子宮の中の子宮内膜を分厚くふかふかにして妊娠をするための準備をしてくれるのが¨エストロゲン¨。生理が28日周期の方だと生理開始から14日後の¨排卵日¨というのはエストロゲンの分泌が最大と言われていて最も妊娠しやすい日と言われていますよね。
そして排卵日を境にエストロゲンの分泌量は減っていきますが、排卵後に受精が成立すると今度は分厚くふかふかになった子宮内膜を維持して妊娠を継続しやすいよう頑張ってくれるホルモン¨プロゲステロン¨が多く分泌されていきます。両者が相互に働きあっての妊娠成立となるわけです。
排卵日以降に妊娠が成立しなかった場合は、ふかふかになった子宮内膜が剥がれ落ちる事で起きる出血が毎月の生理です。
このように妊娠の成立の有無にかかわらず、毎月私たちの身体の中ではエストロゲンとプロゲステロンが身体に作用しあっているのですが、以下のように両者の働きが大きく違う2つのホルモンの分泌量の変動が、私たちの心身の負担となる事が多くPMSなど不調などを感じやすいとう説が有力と言われています。
【エストロゲンの働き】
▪副交感神経を優位にリラックスさせてくれる
▪お肌に張りや潤いを与える
▪髪を太く艶を与える
▪血圧やコレステロールの値をコントロールして血管の弾力を保つ
▪骨の密度を保ち強くする
▪心のバランスを保つセロトニンホルモンの働きに関与する
【プロゲステロンの働き】
▪交換神経が優位になりイライラしやすくなる
▪身体に水分や栄養素をため込むことにより浮腫みやすく頭痛腹痛便秘などおきやすい
▪皮脂の分泌が盛んになりニキビなど肌荒れがおきやすい
▪血統値を下げるインスリンの働きを悪くするため血糖値が乱高下して食後すぐ甘いものを欲したり身体に脂肪をためこんでしまう
ホルモンは自分の意志ではコントロールが出来ない…そしてこのように2つのホルモンの働きも大きく違うのでホルモンバランスの変動で心身の不調を感じるのはある意味自然な事かと思いますし、自律神経も影響を受けることと、生理の1週間前からセロトニンという安心感を得られる神経伝達物質がうまく働かなるともいわれており、色んな側面から考えてもこの時期は私達の心と身体は大きな負担がかかっているということがわかります。
自分自身が自分の身体の中で起こっている事を頭で理解できることで《生理前は心身に負担のかかる時期で不調が出ても当たり前》そんな認識を少しでも持つことができれば自分を責めないでいられるような気がします。
お腹の中で命を育む力を備わっている女性の身体は本当に神秘的でそれだけとても繊細にできているということ。必要な休息、必要な手当て、自分に優しくしなければいけないタイミングを心身の不調として教えてくれているのだと感じます。
今回も長くなってしまったので次のブログで具体的にお家で出来るPMSの対処方法をお伝えしていきますね♪♪
PMSの不快な症状に対してセルフケアではどうにもできない場合もあるので我慢をせずに婦人科を受診して先生と相談しながら対処できる治療方法など自分に合ったケア方法を探せると良いと思います。
できるだけ不快な症状は取り除き、毎月の繊細な時期を受けいれ揺らぎながらも元気で過ごせるのが1番ですね。
本日も最後までお読み頂き有難うございました。