さて今回は前回の記事に引き続きPMSに対してお家でできるホームケアをお伝えいたします。
前回の記事はこちら↓↓
PMSの症状が出る前の時期から予防的対策をお薦めします。またPMSの症状でどのような症状で困るのかに分けて考えてそれぞれの対処法をみていきましょう♪
《便秘・肌荒れ・頭痛対策》
❖腸の浮腫みによる便秘や脳の浮腫みによる頭痛、そして生理前の肌荒れなどの症状には、水分代謝力をあげて浮腫みを出しデトックス効果の高いあずき茶やびわ茶などがお薦めです。味も飲みやすくノンカフェインなので産後の方も安心してお飲み頂けます
(妊娠中の便秘や浮腫み予防としてもお客様から効果が聞かれることも多いです♪)
❖溜まった水分を出してくれる栄養素カリウムを多く含むひじきやわかめなどの海藻類、ブロッコリー、カボチャや白菜やセロリなどのお野菜を食事で摂り入れてみましょう
❖片頭痛が出る方は頭痛が出ているところを冷やし照明を落とした暗い空間で過ごすことで落ち着く事が多いと言われています。
《浮腫み・気持ちの浮き沈み対策》
❖浮腫み対策として血流を促すための外からのアプローチも有効です。また、ヨガや有酸素運動、ウォーキングやストレッチなど、どんな種類の運動でも、PMSの気分の落ち込みやメンタルの不調を症状を緩和させるというデーターがでているそうです。自分が無理なく取り組みやすいもので毎日続けられる身体を動かす習慣をつけていきましょう。
❖朝や日中にしっかり陽の光を浴びる事でも私達に幸福感を感じやすくする脳内の神経伝達物質¨セロトニン¨の分泌が促されるので日中に散歩などで少しでも外に出かける時間を作ることで気分がリフレッシュします。
❖少しぬるめの温度(38度~40度)のお湯で10分ほど入浴時間を設けることで副交感神経が優位になると言われており全身の血流を促す上でもお風呂にゆっくり入ることも大切です。毎日のお風呂が難しい場合は足浴で上記温度と時間でお試し下さい。
❖コーヒーやチョコレートなどカフェインを多く含むものは神経を興奮させる働きがありイライラに繋がる可能性があるのでなるべくこの時期は控えましょう。
《体重増加対策》
❖プロゲステロンの分泌が徐々に多くなり水分をため込みやすい時期に入る排卵日以降あたりから浮腫みに直結する塩分の摂取に気を付けてみましょう。PMSの時期はただでさえ浮腫みやすいので味の濃いものなどで塩分が過剰になるとなおさら浮腫み体重が増えます…。減塩生活を意識して浮腫みも最小限に出来ると嬉しいですよね。
《胸の張り痛み対策》
❖生理前はプロゲステロンの分泌の増加により乳腺の発達を促進して乳腺間に水分が溜まることで胸が張り痛みを感じることも。この時期はワンサイズ大きめのものや締め付け過ぎない下着でゆったりした衣類を選びましょう。
❖胸の周りを円を描くようにソフトに優しくマッサージすることでもリンパや血流が良くなり痛みの緩和に繋がります。入浴後など身体が温まった後、保湿のオイルやクリームをつけながらやれるとよりお痛みも緩和しやすいと思います。
《腹痛・腰痛対策》
❖生理前はプロゲステロンの分泌の影響により子宮の内膜から¨プロスタグランジン¨という痛みの物質を増加させてしまうことで子宮の収縮時の腹痛があります。下腹部など温めることでも痛みが緩和すると言われているのでお風呂に浸かるなど日頃からの温活が有効です。サロンで使用しているよもぎのカイロなど下腹部やお尻周りを温める温活グッズの使用もお薦めいたします。
❖腰痛に関して、生理前から生理中にかけて¨リラキシン¨という骨盤周りの靭帯が緩むホルモンの分泌の影響で腰痛にも繋がります。その際は骨盤帯を支えてあげることで痛みが緩和することもあります。フィットキープ2というブランドの骨盤ショーツは個人的にお薦めで、骨盤を支えてあげる際は締め付けはせず軽く固定する程度の強さで支えてあげてみて下さい。
《食事面からのアプローチ》
こちらは以前もブログに書かせて頂いた¨血をたっぷり作る食材¨を日頃から積極的に摂るようにしてみて下さいね。↓↓
そして生理前にはアロマリラクゼーションケアやボディケアもお薦めです。血流を促す事で浮腫みや便秘をケアできたり、痛みを緩和させる働きもあり、全身リラックスすることで自律神経にもアプローチできます。女性ホルモンへと働きかけるアロマオイルもあるのでPMSの時期にこのような代替療法を使い身体を内側から労わる時間を取り入れるのもひとつの有効な対策かと思います。
その他ご家族様やパートナーなどご自分の大切な方々のPMSの時期の理解を得る事でも随分と気持ちも楽になると思います。前回ブログにも書きましたが生理前の女性の身体は自分ではコントロールが出来ない本当に繊細な時期…身体の生理的な反応でもあるので不調が出たときは身体からの¨休め¨ ¨無理するな¨ のサインです。
PMSの時期はいつも以上に身体からのSOSが届く時だからこそ、自分を丁寧に扱う習慣を出来ることから一つずつでいいので身に着けていくことでも不調の軽減に繋がります。
上記お家のケアだけでは症状の改善が難しい場合やひどいPMSの症状が出ている場合は婦人科の病気が隠れている場合もあるのでその際は専門家の方にしっかり診てもらうのが良いと思います。お客様の中では漢方薬で随分楽になられた方も多くおりますし、産婦人科では漢方薬を取り扱っている先生方も多く保険適応内で処方して下さいます。保険適応外となってしまいますが症状が強く生活するうえで支障をきたす場合はホルモン療法の低用量ピルなどの有効な治療法もあるようですので。
決して我慢せず、どの症状が強く出てどのように生活に支障をきたすかなど先生にご自身の症状をお伝えして自分の症状に合った対処法を見つけてくださいね。